入院診療費計算(DPC)についてこのページを印刷する - 入院診療費計算(DPC)について

当院は令和8年6月1日より、厚生労働省が指定する「DPC対象病院」として、「包括評価方式(DPC)」という入院診療費の計算方法を導入します。

従来の入院診療費の計算は、投薬・注射・検査・レントゲン・手術・処置など個々の診療行為を足し算方式で積み上げた金額の合計を入院診療費として計算する「出来高方式」でした。

これに対し、「包括評価方式(DPC)」は、入院患者さんの病気の種類や、行った手術・処置内容、合併している病気の有無等によって分類を行い、その分類ごとに厚生労働省の定める1日当たりの定額の入院費(包括評価点数)で入院診療費を計算する方式となります。

包括評価方式(以下、DPC)では、この包括評価点数に包括されるものと、個々の診療行為の積み上げとして出来高で計算するものとの合算で入院診療費を計算します。

具体的には、投薬・注射・検査・画像診断・処置・入院基本料といったものは包括評価点数に包括され、これに入院日数をかけてさらに厚生労働省が定める係数をかけたものが「包括評価部分」となります。

これに対し、手術・リハビリテーション・退院時投薬・内視鏡検査・放射線治療といったものは出来高払い方式で(つまり個々の診療行為の積み上げ方式で)計算し、これが「出来高払い部分」となります。

この包括評価部分と出来高払い部分を合算して、さらに食事料や個室料・文書料等の自費払い部分を足し上げたものが、DPCにおける入院診療費の合計となります。

これを図式化すると下記のとおりとなります。



< DPCについてのよくあるご質問 >

Q なぜDPCに変わるのですか。

A DPCは、良質な医療を効率的に提供するという観点から国が進めている制度です。平成15年頃より大学病院等の一部の医療機関で導入され、その後徐々に拡大し、現在では一般的な急性期医療を担う多くの医療機関で適用されています。当院でも、これまで厚生労働省の事前調査に協力しており、この度、厚生労働省への申請によりDPC対象病院に移行することとなりました。
 

Q 全ての患者さんがDPCの適用になるのですか。

A 下記に掲げる患者さんはDPCの適用とならず、従来どおり出来高方式で入院診療費を計算します。

<DPCの適用対象とならない患者さん>
  ・外来診療のみの方 
  ・労災や自賠責保険の適用となる方や自費診療となる方 
  ・入院後24時間以内にお亡くなりになられた方 
  ・重心病棟・結核病棟にご入院される方 
  ・病気の種類や診療行為等に基づく分類の結果、DPCの適用対象外となった方 

また、当院でDPCが適用されるのは、令和8年6月1日以降に新たに当院に入院された患者さんからとなるため、上記に該当しない患者さん(つまり本来DPCの対象となる患者さん)であっても、令和8年5月31日以前から継続して入院されている患者さんについては、当該入院期間は従来の出来高方式で診療費を計算します。
 

Q DPCの対象となる場合でも出来高方式で計算してもらうことはできますか。

A DPCの適用となるかどうかは、国が定める制度に基づいて決定します。従って、患者さんの意向や病院の判断によって自由に変えることは出来ません。
 

Q 入院の途中で病気が変更となった場合はどうなるのですか。

A 同じ入院期間の中で適用される包括評価点数の分類(これを診断群分類といいます)は1つのみです。ただ、長い入院期間中に治療の対象となる主要な疾患が変わる可能性があります。この場合、今回のご入院ではどの疾患に対して主要な治療を行ったかを判断して診断群分類を決定します。
もしも、入院当初に一度決定した診断群分類が、退院月には別の診断群分類に変わった場合、変わった後の診断群分類に基づいて入院初日から再計算を行うことになります。この計算によって入院診療費に差額が生じた場合は、退院する際の診療費にて調整させて頂きます。
 

Q 高額療養費や公費の取り扱いはどうなるのですか。

A 高額療養費や公費の取り扱いなど、患者さんの自己負担のお支払に関する点については、従来どおり変わることはありません。DPCの導入によって入院診療費の金額自体は変わる可能性がありますが、自己負担の割合や限度額などが変わるわけではありません。
 

Q 診療費の支払い方法は変わりますか。

A 支払方法には変更は生じません。従来通り、退院時のご精算、及び月をまたいでご入院される場合は、暦月単位で診療費をご請求させて頂きます。
 

Q DPC対象病院になると診療内容が変わりますか。

A 当院での治療方針は従来と変わりませんが、DPC対象病院として効率的な医療を提供するという観点から、これまで入院中行っていた検査や画像診断を入院前後の外来で行うようになったり、入院日数が若干変わったりといった変化が生じる場合もあります。
 

その他、ご不明な点に関しましては、入退院窓口にてお声掛けください。